日本でもアメリカと似たような現象が着実に起こり始めている。つまり、どんなにがんばっても年収が500〜600万円、行ってもせいぜい700万円どまりの人と、年収1千数百万円以上の人が、95パーセント対5パーセントの割合ではっきり分かれていくだろうということだ。アメリカと同じ“中抜き現象”で、中間層がいなくなっていくと思われる。私はこのところ以前よりずっと多く、日本のエリートと呼ばれる人たちとお会いする機会が増えた。
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ここで言うエリートとは、たとえば東京大学を卒業して一流企業に就職。最初は支店配属で、その後は会社のお金で海外留学し、MBAを取得。帰国後は本社の然るべき部門に配属され、現職は○○部長というような経歴をもつ人のことである。毎日のようにいわゆるエリートと呼ばれる人たちに会って私が得た実感というのが、「やっぱり5パーセントか」というものだった。仮に、私が20人のエリートに出会ったとして、今の年収以上でスカウトできるのはせいぜい一人。残り95パーセント(19人)の人たちは、残念ながらエグゼクティブとしては紹介できなかった。ご本人たちには気の毒だが、「今取っている1千数百万円は無理ですね。850万円ぐらいがやっとです」と言わざるを得なかった。なぜそうなってしまったのか。結局は、「そういう値段しかつかないように自分を育ててきてしまったから」ということなのである。